あなたにこんばんは。
今日は映画「トランスフォーマー/ONE」を観てきました、震えるほどの映画好き、AlkanetBooks代表の伊藤空彦です。😹
今日は気分が優れませんので、早いうちにブログを切り上げようと思います。
今日の作業場のBGMは『夢幻戦士ヴァリスII』を聴きながら書いています。
それでは、ゆっくりしていってね。
映画「トランスフォーマー/ONE」を観てきました。
今日は特に暇だったので、映画「トランスフォーマー/ONE」を観てきました。
お客さんの入りは10人ほどで、もともと古い映画館だったので、お客さんが少ないですね。
もっと人気があって良いはずなのに、対象年齢やペルソナがどの年代に向けて描いたのか、よくわからない作品でした。
オチから先に言うと、本作品は「初代よりも前でサイバトロン星が滅ばなかった世界線」を描いています。
初代トランスフォーマー(日本での言い分)が、セイバートロン星(サイバトロン星)で延々と戦争をやってきたトランスフォーマーが宇宙船に乗って、地球に不時着、それから、デストロン軍団(ディセプティコン)が先に目覚めて、地球のエネルギーを狙っていたのを察知したサイバトロン(オートボット)が彼らの後を追って、地球の乗り物をスキャンして、変身能力を手にしたという設定になっています。
つまり、40年前に初代を知っている人からすれば、このONEのストーリーは、そもそも、サイバトロン星で最終戦争をやっていないし、星を追放されたのは、ディセプティコン側でしたね。そして、変身能力ももともと備わっていたと、ツッコミどころがありましたね。
マイケル・ベイ監督の実写映画でも、メガトロンだけが遅れて、宇宙船をスキャンしたため、「エイリアンジェット」にトランスフォームする設定でした。
これは、初代(80年代アニメ版)でメガトロンが拳銃ワルサーP38にトランスフォームするため、おもちゃの銃では子供が守れないとして、変更になったものです。
今回のONEでは、D(後のメガトロン)が戦車にトランスフォームしたのは、銃身のフォルムを生かした変更でした。
トランスフォーム出来ない労働者を搾取したのは、エイリアンに服従するために、労働者を監視して、圧政を敷いた。
いわば、若きロボット人間、オライオンパックス(のちのオプティマス・プライム)とDの友情と青春と挫折、そして別れの切ない革命劇だったのでしょう。
独立と革命と言えば、アメリカやフランスで受けそうな話題なので、この話は割と良かったりもします。
オライオンパックスが、なぜ、オプティマス・プライムになったのか?
そして、なぜ、オライオンの声が玄田哲章さんじゃないのか?
これはこの映画を実際に観て、確かめてもらいたいものです。
僕は今回の声優陣の演出に満足しております。
特に、D/メガトロンの木村昴さんも特に良かったんじゃないかって思ったのです。
メガトロンって聞くと、初代の故・加藤精三さんやビーストの千葉繁さんを思い出しますが、木村昴さんにやらせてもらって正解でした。
また、玄田哲章さん自身も、一時期体調を崩していたので、後継者が必要だったのでしょう。
そして、興味深いのは、日本人が前日譚映画を作る時にタイトルに「ZERO」と名付けるのに対し、欧米では「ONE」「Alpha」と名付けやすいのも興味深かったですね。
欧米人にとって、数字は1から数える習慣が根深く、ZEROは「虚無」を意味するネガティブな言葉だったんじゃないかと。
また、第2次世界大戦中にアメリカから送られたスパイにより、零式艦上戦闘機が「ZEROファイター」と恐れられましたね。
アメリカ人にとって、ZEROは怖いものとして語られています。
逆に「ONE」「Alpha」は始まりを意味する言葉として定着しております。
欧米版の「ストリートファイターZERO」は”STREET FIGHTER ALPHA”となっています。
今回のトランスフォーマー/ONEはまさに、「80年代を懐かしく思う原点回帰」にあると思います。
これが逆にもう大人になってしまったが故に、アニメなんか観ない層に囲まれてしまった場合、彼らの子供に魅せたい作品になっているかと言うと、それも微妙です。
子供世代だと、(子安武人さんの)ビーストウォーズやマイケル・ベイ監督作品の世代になりますね。
ただ、一つ言いたいのは、これは親子からトランスフォーマーを引き継ぎたい「継承の作品」になっているんじゃないかと。
バンブルビーがやたらと子供ぽかったりと、エリータが母性の象徴になっていることも、これは家族に向けたメッセージじゃないかな?
80年代アニメ版が子供だった頃の人は、今は40~50代になってます。
そして、エネルゴン採掘場で搾取されている若者たちに向けたメッセージなんじゃないかと。
「トランスフォーム出来るのは、自分の心の中にあるスパークが大事だ。」と主張するオライオンパックス。
社会の荒波に負けてほしくないというメッセージ、それぞれに違う形で、別々の道を歩むオプティマス・プライムとメガトロン。
そんな若者たちに対するメッセージを込めているんじゃないかと思うのです。
だからこそ、もったいない。
「一体、誰に向けたメッセージ映画なんだ?」と。
多分、対象年齢は高めなんだと思う。
だけど、子供(童心)に返って楽しんで欲しい。
そんな、メッセージを感じました。
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最後まで読んでくださってありがとうございます。